《解説》サイクリングと湿度の関係性は?湿度が与える影響を理解してより高いパフォーマンスを維持しよう!
目次
雨が降っていない限りは1年中走ることができるサイクリングですが、季節や天候によってコンディションは全く異なりますよね。
気温の変化に対しては、サイクルウェアやウインドブレーカーなど、服装によって適応することが多いですが、「湿度」について考えたことがある人はいるでしょうか。
湿度の変化によって運動時のコンディションも大きく変わってくるので、天気予報などをチェックする時は気温だけでなく、湿度にも注目してみてください。
そこで今回はサイクリングと湿度の関係性について解説していきます。
サイクリングに適した湿度とは?
サイクリングだけでなく運動を行うに当たって適切な湿度としては「50~60%」と言われています。
湿度この範囲に収まっていれば快適に過ごすことができると言われており、季節でいうと4月〜5月、10〜12月ぐらい※が当てはまります。(※参考:https://www.homemate.co.jp/useful/ondo_situdo/climate.html)
やはりこれぐらいの季節では、自転車で走っていても気持ちよく感じるはずです。
逆に平均湿度が70%を超える6〜7月の梅雨の時期や、50%を下回る1〜3月は過ごしにくさを感じるようです。
湿度が高いとどんな影響がある?
湿度が高いことで生じる影響について解説していきます。
サイクリングに関係のある点としては以下のポイントが挙げられます。
- ・体温調整が難しく熱中症になりやすい
- ・関節痛、神経痛が生じやすい
では、それぞれについて詳しくみていきましょう。
①体温調整が難しく熱中症になりやすい
湿度が高い時期は6〜7月の梅雨の時期が多く、気温も高いため汗をたくさんかくのですが、湿気の影響で汗が蒸発せず、体温を下げる働きが弱まってしまいます。
運動をして体温が上昇しているにもかかわらず、汗による体温調整が難しくなるため、身体に熱がこもりやすくなり熱中症のリスクが高まります。
通気性の高いウェアや冷感素材を使用したインナーなどで熱を逃がしやすくするのはもちろん、適切な水分補給によって脱水症状を防いでください。
②関節痛、神経痛が生じやすい
湿度や冷えが原因で関節痛や神経痛が起きるという人も多くいるようです。
雨が降った日など天気が悪くなると身体の節々が傷んでくると言われています。
ロードバイクは膝を中心に関節への負荷が高いスポーツなので、慢性的な痛みを抱えている人は注意が必要です。
湿度が低いとどんな影響がある?
次は、湿度が低い場合に生じる影響について解説していきます。
考えられる影響については以下の2つが挙げられます。
- ・水分不足になりやすい
- ・呼吸器系が乾燥して防御能力が低下する
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
①水分不足になりやすい
冬場の乾燥した季節では、皮膚や粘膜または呼気から失われる水分が多くなると言われています。
夏場は気温の高さの影響で汗から水分が失われますが、冬の乾燥した季節でも気づかないうちに水分が失われています。
さらに、汗が出ず水分を失っている感覚が薄いため、水分補給を怠ってしまい脱水症状を引き起こす可能性を高めてしまいます。
なので、冬場のサイクリングでは、より意識的に水分補給を行うのが重要です。
②呼吸器系が乾燥して防御能力が低下する
乾燥によって身体は水分を失いやすくなるのですが、それに伴い鼻の中や口、喉なども乾燥して、呼吸から侵入しようとする異物への防御能力が低下してしまいます。
ウイルスなどの侵入を招いてしまい感染リスクを高めてしまうので注意が必要です。
特に、サイクリングなどの運動をして激しい呼吸をした際は、より乾燥しやすくなっているため、こまめな水分補給で潤いをキープしてください。
まとめ
サイクリングでは気温だけでなく湿度の影響も受けるので意識することが大切です。
湿度の高低によって体内の水分の失われ方や体温調整などに影響を与えるため、季節や天候に応じて、服装の調整や水分補給のやり方を変えてみてください。
年間通じて天候のコンディション変化が激しい日本で走る上で、湿度が与える影響を理解すれば、より高いパフォーマンスを維持することができるでしょう。
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