どうやってなるの?プロの自転車ロードレーサーになる方法とは
ツール・ド・フランスなどの国際レースや国内で開催される自転車ロードレースに出場する選手が、これまでどのような道を辿ってきたのか気になったことがある人も多いのではないでしょうか。
何気なく見ている自転車ロードレーサーですが、プロになるための条件やルートって意外に知られていませんよね。
そこで今回はプロの自転車ロードレーサーになる方法について紹介していきます。
自転車ロードレーサーになるための条件
まず前提として自転車ロードレーサーになるためには以下の2つの条件を満たす必要があります。
- ①競技者ライセンスの取得
- ②実業団チームに所属する
もちろん例外はありますが、順当なルートでプロのロードレーサーになるためには必須となるので、それぞれの条件をみていきましょう。
①競技者ライセンスの取得
自転車ロードレーサーとしてレースに参加するためには、日本自転車競技連盟の競技者ライセンスを取得しなければなりません。
ライセンスを取得することで、日本自転車競技連盟が公認するレースへの参加が認められます。
また、UCIが公認する国際レースに出場するためには、国際ライセンスの取得が必要です。
詳しい内容については以下のサイトから確認することができます。
「日本自転車競技連盟-2021/2022年JCF登録について-」
②実業団チームに所属する
ライセンスを取得するだけではレースに出場することはできません。
自転車ロードレースはチーム戦の競技でもあるため、レースに参加する実業団チームに所属しなければなりません。
国内では全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)が主催するJプロツアーに参加するチームに所属する必要があるでしょう。
実業団チームに所属する方法としては基本的にスカウトが中心になります。
高校や大学の自転車競技やアマチュアレースで目立った活躍をすることで、チームに誘われることが多いと言われています。
ヨーロッパではプロを目指す選手たちが参加するアマチュアレースが数多く開催されており、カテゴリーも細かく分けられているため、レースで好成績を収めながら1つ1つステップを上がっていくことでプロレーサーとしての道が開けます。
日本人レーサーのキャリアをチェック
自転車ロードレーサーになるための方法を紹介しましたが、実際のキャリアステップは選手によってさまざまです。
プロになるための道は1つではないので、ここでは実際の日本人選手のキャリアをみていきましょう。
①新城幸也
日本人として初めて近代ツール・ド・フランスを完走した選手の1人でもあり、3大グランツールを初めて完走した日本人ライダーでもある新城幸也選手。
2022年の全日本選手権で優勝するなど、37歳になった現在でも日本人ロードレーサーのトップランナーとして活動しています。
では、そんな新城選手のキャリアをみていきましょう。
- ①小学5年生のときに初めてロードバイクに乗る
- ②中学・高校ではハンドボール部に所属にする
- ③高校3年の夏に福島晋一選手の映像を見て自転車競技を本格的に始める
- ④高校卒業後にフランスに自転車留学してアマチュアチームに所属する
- ⑤チーム・バン・サイクリングに移籍をしてプロ選手としての活動をスタート
新城選手の場合は、高校時代にプロのレーサーとの出会いがあり、フランスに自転車留学したのがプロ選手を目指す上で大きかったようです。
このように国内で活躍してプロ選手になるだけでなく、最初から自転車の本場ヨーロッパに飛び込んでプロを目指すような選手もいます。
②増田成幸選手
国内の強豪チーム・宇都宮ブリッツェンに所属し、東京五輪にも出場した増田成幸選手は、高校卒業後に日本大学に入学して航空宇宙を学びます。
そんな中で鳥人間コンテストへの出場を目指す一環として、自転車のトレーニングを始めます。
アマチュアレースに参加するうち、本格的にプロの選手を目指すようになり、2005年のジャパンカップオープンレースで好成績を収めたことからスカウトされます。
増田選手の場合は「アマチュアレースで成績を収める」→「スカウトでプロ入り」という順当なキャリアとなっています。
国内ではまだまだマイナー競技ではありますが、アマチュアレースで目覚ましい活躍を見せればプロへの扉は開いてくると言えるでしょう。
まとめ
プロの自転車ロードレーサーになるための方法について解説しました。
日本人選手の国際的な活躍もあり、国内での自転車ロードレースの歴史も積み上げられたことで、プロ選手を目指す上でのキャリアステップも以前に比べて明確になった印象があります。
自転車ロードレーサーを目指す方はとにかくレースに参加して、スカウトの目に止まる活躍を見せましょう。
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